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2015-04-29(Wed)

3つの効がある

お堂


4月の定例会で「金田一三観音詣り」の打ち合わせをしました。
今回の観音詣りでは、参加者の皆さんに日ノ沢観音の御子様から頂いた御塩や御米
そして、よりゃんせで用意した「御札」を差し上げる事にしました。
また、お堂の中で昔話も披露することにしました。
巡礼には3つの効があるといわれています
「信仰」「健康」「観光」だといわれています。
春になると、12曲りの舟沢聖観音様に訪れる人が多くなります。
今日も杉の木会の皆さん20名が観音様に会いに訪れていました。
ここにも昔話があります。

【耳切天王】


昔昔その昔、此の付近の神様方がお集まりになって、重大会議をお開きになられた。
それは、金田一及び附近一体を海に変化されて海産物の産地にしよう、との御相談であった。

ところが或神様は、「此の土地は古来農業・養蚕の土地である」
と、海に化すことを不適当を論じ、海化反対論を唱えられた。
しかし、他の神様方は誰一人として是に応じて下さらず、巳に(すでに)海に変えることに決定しそうであった。
自分の説を容れられなかった神様は、此んな馬鹿げた相談は「聞きたくも見たくもなし」とて、後ろの山にお登りになり、
頂に居られることになられた。

反対者のなくなりし事を此れ幸とばかりに、神様がたの行動は日増しに烈しくなり、
後の山までも響く有様であった。
其れを聞いて居らねばならぬ苦しさに耐えかねた神様は、耳を斬り、他の神様に居られた。

其れから間もなく、金田一及び附近一帯は海に帰られ、神様方は御満悦の態であった。
此の悦も束の間、やがて大津波に襲われ、神様方は皆おぼれてしまわれた。
唯、先の一神様のみは、高い山にあって津波をのがれることが出来た。
そして、御心のままに、金田一及び附近一体は元のような原野に化され、農業・養蚕の土地とせされた。
此の事があって以来、此の山を非難山と称し、その神様を耳切天王と呼び、農業・養蚕の守護神とし
て祀ったという。

現在、非難山はあっても、耳切天王の鎮座所は明らかでない。
巫女の口よせによれば、非難山の西向の所に鎮座されている……と言う。
そこで、村の有志数名で探し廻ったが、遂に見当たらなかった、ということである。
古老の談によれば、一度その御姿を見ることがあっても、二度と見つける事はできないと。

此の話は、よく寝物語りに祖母から聞かされたものです。
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2015-04-24(Fri)

金田一の市日

てんぽうり


春を通り越したような陽気な日で、桜も満開な24日。
今日は金田一の市日の日です。
朝から早々と苗を買い急ぐ人たちがいて、市はにぎわっています。
前回の初出店では、お客さんが来るか心配で少しの数だけしか焼きませんでした。
思いもよらず、売れに売れ1時間ほどで完売してしまいました。
せっかく足を運んでくださったのに「ざんねん」と、言いながら帰って行った方々申し訳ありませんでした。
町内の皆さんに
「きたかと思えば、すぐに終わりだって、おめさんだちゃ、どやすのだど・・」と、言われたものだから
今日はリベンジ!
なんと、倍の6㌔を用意しました!
宣伝は口コミですが、これがまた、すごいんです。
テントを張ると当時に1人、2人ときてくださいました。
核家族や、一人暮らしの方が多くなった今では、このてんぽも御馳走の一つという人もいます。
「てんぽの型は家にあるのだけれと面倒だし、一人で焼いても張り合いがない。」と、
昔ながらの味のてんぽを食べながら自分の子供たちに焼いた話で盛り上がりました。
「この焦げた熱いところが、またいいんだ!も少しこがしてけれ!」
なんて、言われ笑いも絶えません。
「今度も来るのすか?」と、嬉しい言葉も聞かれました。
次回の5月4日は恒例の御所野縄文まつりに出店の予定で残念ながら市には出店できません。
今度のよりゃんせの店は<5月14日(木)>です。
町内の皆さんに昔ながらのてんぽと笑顔をお届けします!

てんぽ2
2015-04-16(Thu)

そばと山鳩

日ノ沢観音付近にある昔話をもう一つ。

樋の清水明治天皇東北御巡幸の折に、御膳水として差し上げた清水です。
<そばと山鳩>

むかしむかし、金田一のあるところにデデとガガとむすこの百姓が住んでいたず。
毎年毎年、凶作飢饉で米がとれながったず。
そこで、あらきをおこしてあらき畑を作ってそばを植えることにしたず。
デデ、朝早く起きて早々と畑さ出かけて行ったず。
その畑は、樋っこの橋を渡って、トトメキ、海老田、神山、にじゃがを上ったところにあったず。
ガガ、むすこさぁ「デデ、あらきばだけさいって、そばまいでらへで、いりっことどけろ!」と、いったず。
むすこぁは、届けることにしたず。しばらくいくと、樋っこの橋さぁ通りかかったず。
ひょいと、橋から川を見ると、じゃっこ、1匹みえだず。
「じゃっこもはらへってるべなぁ~」と、思って手さ持ってるいりっこ、ぱぁっとまいたず。
したっけぁ、2,3匹集まってきたず。こんどぁ、ぱらぱらとよけいにまいたず。
そしたっけぁ、いっぺぁ集まってきたず。おもしろくなってどんどんまいで、気が付いたどきゃ空っぽになってだず。
「こりゃ大変だ~。デデはらすかせでいるごった~あやまらねば~」と、さきをいそいだず。
畑さついてあたりをみわたすと、デデ、そばの種まきかげで倒れでしゃっこくなっていたず。
「デデ、もうしわけねぇ、もうしわけねぇ。デデ、もうしわけねぇ」と、泣き続けでむすこぁ血を吐いてしんでしまったず。
二人とも天さぁのぼっていってしまったず。
ガガ、2人とも帰ってこねえへで、夜が明けるか明けないうちにあらき畑さぁいったず。
しかし、2人をみっけれながったず。
したっけぁ、畑の真ん中に山鳩ぁ1羽いで、何だかしゃべりながらそばの種まいでたず。
よ~く聞いてみだっきゃ、涙っこ、ぼった、ぼったと、ながしながら「デデ、こっこけぇ、デデ、こっこけぇ、デデ、こっこけぇ~」と。なんども、なんども、頭を上げ下げして「デデ、ゆるしてけろ、デデ、ゆるしてけろ」って、ソバの種まいでだず。
山鳩の目が赤いのとそばの茎ぁ赤いのは血の涙が染まったのど、ソバの実ぁ三角なのぁ、流した涙ぁソバの実さ当たって三角になったず。
どっとはれ。

デデは父、ガガは母、いりっこはこうせんという麦の粉を炒ったもののようです。
2015-04-14(Tue)

金田一の市日

kinndaiti


二戸市金田一の市日は「4」のつく日に行われています。
普段は人通りがない旧道ですが、市が開いていると人が歩き、少しだけ賑わいがみえます。
市日に来る人たちは、車を持っていない人たちや高齢の人たちが中心のようです。
しかし、この小さな賑わいも午前中だけのようです。
午後になると人が来ないので店じまいをするようです。
市日は、春の苗時期がピークらしく7月になると4件ほどの出店になるそうです。
本当に寂しくなってしまった市(町)ですが、市を必要としている人がいるようで・・・。
私たちで何かできないかと市日に「てんぽ焼き」を出店する事にしました。
昔食べた味を懐かしむことで話も弾み楽しくなるのではと思いました。
市日
今日の天候は曇りで、初めての出店であまり売れないのかもしれないと3キロ90枚を焼きました。
懐かしい味と匂いに人が寄ってきてあっという間に完売してしまいました。
焼き上がりを待っている人たちの様子を見ていると、市は買い物をする場所ですが交流の場にもなっているようで、
会話も弾んでにこやかな顔もみられました。
近所のお隣さんの様子もわからなくなった今ではこのような場所が大切なような気がしてして、
やって良かったような気もしました。
次回は、皆さんが座って楽しめるようにイスを用意しますね
2015-04-04(Sat)

金田一の三観音様に関する昔ばなしっこ(あちゃとてた)2

観音ウオーク


金田一の三観音様に関する昔ばなしっこ(あちゃとてた)2<続き>
天神さんには、下のほうに天満宮があり勉強の神様・菅原道真公を奉っている。
そこには、ストド(ホオジロ)さんがいたず。
お母さんは、「ストドさん、ストドさん。うちの子供みながったかぇ?」と、たずねると、「一筆、申し上げ候」と、
言って勉強ばかりしていて気付かなかったず。
それではと、坂道を30間ほど登って観音様のところさぁいったず。
この観音様ぁ千手観音菩薩で本名千手千眼観音菩薩と言って慈悲深い仏様だず。
そこには、いつもより少し早く金田一に来て風邪を引いたカッコーさんがいたず。
「カッコーさん、うちの子供をみながったがぇ?」と、尋ねるとカッコーさんは、「ガッコー、ガッコー」と、
なくのでおかあさんは学校方面に探しに行ったず。
お母さんは、学校より高いところにある12曲りの舟沢観音様の所に行ったず。
この観音様は、聖観音菩薩または観世音菩薩と、言ってお釈迦様がまだ悟りを開く前の王子の姿で、
あらゆる願いを実現してくれる現世利益の菩薩だず。そこには、ホトトギスさんが住んでいたず。
「ホトトギスさん、うちの子供みながったがぇ」と、尋ねると、ホトトギスは大きな声で
「アチャトテタ、アツチャトンデタ、アチャトテタ、アッチャトデッタ~」と、こたえたず。
ジュウイチのおかあさんは泣きながら、岩舘欠そして土戸坂そしてみのがさかと、ずーと、ずーと追いかけてさがしたず。
「ジュウイチ、ジュウイチ、キーン」
鳴いて血を吐くホトトギス、どっとはれ。

この話の中には、いくつかの鳥が出てきます。(モズ、ホトトギス、ホオジロ、ヨタカ、カッコウ)
鳥の鳴き声がお母さんの愛情をリアルにしているところが泣かせます。情景が浮かんできそうです。
興味のある方は三観音を訪れて下さい。春のこの季節には、確かに、鳥の鳴く声がどこからともなく聞こえてきますよ。

陸奥二戸昔話


二戸には、「陸奥二戸の昔話」という本があります。
この本は昭和48年に発行されたものであり、にのへの風土に始まり、昔話の伝承や
語りの人たちの紹介、そして、昔話が165も紹介されている実に興味深く貴重な本です。
方言資料としてソノシートというものがついてありますが、聞きたくっても伝手がないので残念です。
その中で紹介されている「あちゃとてた」という話は、この話の内容とは違います。
折を見て紹介したいと思います。
2015-04-01(Wed)

金田一の三観音様に関する昔ばなしっこ(あちゃとてた)

よりゃんせ金田一久しぶりのブログです。
今年は、少し時間ができそうなのでこまめにブログを書きたいと思います。
3月15日(日)に金田一芸能のつどいがありました。
よりゃんせ金田一の出演は、金田一の3観音にまつわる昔ばなしっこでした。
みなさんに親しまれている観音様にまつわる話という事でみなさんの関心があり、また聞きたいという声がありましたので
ブログにて掲載したいと思います。

<金田一の三観音様に関する昔ばなしっこ・アチャトテタ>
いつの頃だか、昔、昔の話っこ
金田一上町一番地に「ジュウイチ」と、いうホトトギス科の鳥の親子が住んでいだず。
このジュウイチの子供はまだちゃっこくて巣から出たこがながったず。
おかぁさんが「えさを探しにいってくるから、大人しく待っているんだよ」と、言って出かけていったず。
それを高いどこから見ていたモズが、さっとあらわれてこどもをさらっていったず。
まもなく帰ってきたお母さんが、空になった巣を見て驚いたず。
そして、我が子を探して日の沢観音様(別名・海老田の山の観音様)にきたず。
この観音様ぁは、千手洗顔世音菩薩様であらゆる願い事をかなえてくれる仏様だず。
そこは、昼でも薄暗い場所でそこには鳥のヨタカさんがいたず。

「ヨタカさん、ヨタカさん、うちの子共見ながったがぇ?」と、聞いてもヨタカさん、「キョキョキョキョ」、「キョキョキョキョ」と、
驚いてぼかりでさっぱりらちがあきません。そこでかぁさんは天神山に行ったず。

*今日はこの辺で・・・
<日の沢観音>金田一の南端に「左ハふくおかみち 右ハしもとまいみち」と石に刻まれたトトメキの追分石があり、そこを「しもとまいみち」のほうに進んでいくと、赤い鳥居が道端にたっている。鳥居の横の急な坂道を上りきると緩やかな上り坂の参道がしばらく続く、そして行き止まりの先にあるのが、日ノ沢の千手観音の岩屋である。大きな岩を刳り貫いてつくられたお堂は一間半四方ほどであるが二十人は入れる。 千手観音は経典によれば、「千の手に眼がひとつずつ付いていて世の中のすべてを見とおす力がある」と説かれていて、正式には千手千眼観自在菩薩とよぶそうである。日ノ沢の観音堂にはそれらしき観音さまの姿はなく、赤地に金糸で織られた袋が二つ祀られている。袋のなかに何が入っているかはわからない。十年ほど前までは、年末から正月に御こもりが行われ、参拝者も多かったそうである。参道はいまでもきれいに整備されている。
hukinotou

フキノトウがでる春がやってきました。よりゃんせ恒例の「三観音参り」が行われます。
5月9日(土)8時30分~
出発:金田一の延命地蔵尊前から
途中参加でいいです。よりゃんせの旗を見かけましたらご参加ください。
ルート:延命地蔵尊前➡日の沢観音➡天神山観音➡舟沢観音です。
三観音を三年お参りすると願い事がかなうといわれています。どの観音様の道も難所があります。
プロフィール

よりゃんせ事務長

Author:よりゃんせ事務長
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